古くから人々は夜空を眺め、そこの多くの物語を紡いできました。その一つ一つは伝説となり、その形を具現化したものとして「星座」が生まれたのです。今は全世界で88に統一された星座ですが、その多くは古代人から現代まで続く変わらない文化の一つです。
四季折々の星の並びには特徴があるように、星座にも季節に応じた物語がありますよ。春は、北の空に輝く北斗七星(おおぐま座の一部)と北極星を中心に回る小柄杓(こびしゃく)…これは母熊と子熊の哀しい物語、そしてかに座、しし座、うみえび座とヘラクレス座の壮烈な死闘、穏やかな光を放つおとめ座のスピカ…
夏はオリオンを倒したさそり座と半人半馬のケイローンをかたどったいて座の間には壮大な天の川が流れています。またその近くには死者をも蘇らせると言われたアスクレピオスをかたどるへびつかい座、天頂を見上げると古代中国から語り継がれてきた七夕の織姫と彦星が輝いています。
秋は古代エチオピア王国のアンドロメダ姫を巡る登場人物が勢ぞろい!ケフェウス、カシオペア、ペルセウスにペガサス…そしてお化けクジラのくじら座も!
冬は凛とした冬空に明るい星が輝きます。まさに星座の王者にふさわしいオリオン座、オリオンに襲いかからんばかりに輝くおうし座、非常に仲の良いふたご座などなど…
そのような四季折々の夜空の芸術を楽しんでみてください!