
ステラナビゲータ/株式会社アストロアーツ
このころになると秋の星座はひっそりと西の空に消えて冬の星座の競演となります。一般に冬は星がよく見えるといいますが、一つには冬には明るい星が多いということが挙げられます。冬の星座の明るい星をつないで「冬の大三角」や「冬のダイヤモンド」というものが形作られています。ぜひ実際の星空でたどってみてください。
そして、非常に淡い冬の天の川が天頂付近を北北西から南南東に流れているので、月明かりや町明かりのない条件の下では、もしかしたら目で見ることができるかもしれませんね。目では無理にしても双眼鏡を向ければ、たくさんの星が見えるかもしれません。
また、南の端には南極老人星とよばれる「カノープス」が見えることもあります。南の地平線が開けている場所なら可能です。(私は、昔ハワイで白く輝くカノープスを見ましたが、日本では2024年冬に、南が開けた高原から見ることができました!)またこのころになると、南の空~天頂は冬の星座花盛りです。
北の空を見ると、北極星を探すのに利用してきた「カシオペア座」が西の空に傾いて、代わって「北斗七星(おおぐま座)」が北東の空から昇ってきました。ただ、まだ北斗七星から北極星を見つけるには高度が低いと思います。北斗七星が上るにつれて、東の空には春の星座が少しづつ顔を出しています。