My 天体観測所建設記(内装工事/観測機器設置)

2025年5月
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 内装工事

 内装工事と入っても、さほどのことはしていません。
 ただ、気になったのは振動です。こればかりは天体観測(観測といえるものをするのかどうかは別として)の大きな障害です。
 でも基本的に昼間の調整を除けば、観測は夜に行うものですから幹線道路に面しているわけではない私の家では皆も寝ていますし問題にはならないのです。
本当の振動対策は、運用してからでも遅くないと思います。(でも、望遠鏡基礎とドーム基礎は別々にするのが鉄則です。何度もくどいようですが)

 結局色々考えた末、私の採用した対策は、園芸用?マットを敷くことでした。1枚30センチ四方のマットが100円くらいで売っているので、これだとそんなに財布も傷みません。我ながら手軽でよいアイデアだなぁと自画自賛!?(ただ、目立った効果もなく、紫外線によってマットのひげが取れまくって掃除が大変となり、現在は緩衝材は入れていません)

 また扉には姫路にいた当時の会社で看板製作にお世話になっている人にシール表札を作っていただきました。紫外線にもめげないように・・・ということで、ちょっと値は張りましたが、いい物を作っていただき感謝しています。3年たった今でも当時のままで残っています。(ドームは少々黒ずんでいますが)
こんなドームでもこのようにちょっと洒落たシールを貼るだけで、雰囲気が変わってきますね。(しかしこれも太陽の紫外線によって15年ぐらいしか持ちませんでした。でも逆に、それくらい持ったんですね♪)

観測機器の搬入・設置

観測機器は、望遠鏡とそれを制御するビクセンスカイセンサー2000PCとWin98SEのノートパソコン(いまどきは珍しく画面タッチができるので大変重宝しています)と、冷却CCD撮像用の大型パソコンがメインです。あと、開所当時は電波時計と温度・湿度計、HRO測定器とそれ専用のパソコンでした。

右は、HRO専用のパソコンです。望遠鏡稼動時はスカイセンサーからの電磁波で測定不能になりますが、それ以外は24時間動いています。(データがたまる一方でつらいですけど)
(現在は天文台内を整理したため、ケーブルを家のほうに変えています)

これが当天文台の主力望遠鏡である20センチニュートン反射望遠鏡(ビクセンR200SS)です。最近になって20センチのVC200を購入しましたが、まだメインはこっちの望遠鏡です。
移動天文台として昔は活躍していましたが今は移動することはなくなりましたし、今後もないでしょう。移動天文台としてはFL102(フローライト10センチ屈折望遠鏡)がメインとなっています。

このような経緯から、何とかかんとか完成に持ち込みました。
そして、2003年5月5日、初めてドームを夜空に向けて開けました
意識したわけでは全然ないのですが、初めて入ってきた星の並びは北東の夜空に燦然と輝く「北斗七星」でした。そのときの風景と感動は今でも忘れません。
時として、同じ時期に同じアングルで見ることはありますが、あのときの瞬間の感動というのはもう二度と来ませんね。
瞬間は、永遠にもできます。
ドームは数年たって古びたところもありますが、あの瞬間は永遠に心の中に残っています。

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