
こぐま座は、1年を通してほぼ見えている星座です。それもそのはず、こぐま座のしっぽの先に輝く星は北極星ですからね。
現在の北極星も、地球の歳差運動のため…永遠に北極星ではありません。でもここ数百年くらいは北極星として輝いてくれるでしょう。(現在の北極星が、もっとも天の北極に近づくのは、西暦2100年ごろと言われています。)
その北極星を有している星座がこぐま座です。
こぐま座の探し方
こぐま座は、ちょうど、北斗七星の小型版のような星の並びです。北斗七星を「大柄杓」というのに対して、こぐま座は「小柄杓」と呼ばれています。ただ、北斗七星と異なるのは、明るい星がα星の北極星(ポラリス)とβ星のコカブだけなので、その辺はちょっと寂しいですね。また、2つの星はほぼ同じ明るさなので、コカブのほうを北極星と誤ることもあります。
やっぱりわかりやすい北斗七星からこぐま座は探すのがいいでしょう。北斗七星の先端の2つの星を結んだ長さの5倍程度先に輝いている星が北極星で、そこから弓なりに明るい星(コカブ)を目指した星の並びが、こぐま座です。大きさとしては、北斗七星の6割くらいではないかと思います。
下の画像にマウスポインターをのせたら、こぐま座の星座線が現れると思います。

撮影情報:撮影時期・撮影場所ともに不明(35㎜カメラにて撮影)
ところで、こぐま座と北斗七星を有するおおぐま座は神話では親子の関係です。それもあってか、おおぐま座の一部である北斗七星からこぐま座を探すのも、むべなるかなという気持ちがしなくもないですね。
なお、北極星の光度は、その土地の緯度とほぼ同じです。日本列島は、南北に細長いので…沖縄の例えば石垣島で見る北極星(24度)と北海道は稚内で見る北極星(45度)は、ずいぶんと違う感じになりそうですね。
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