夏の大三角(はくちょう座・こと座・わし座・こぎつね座・や座・いるか座)

2021年5月
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 夏の盛りに天頂付近を見上げると、夏の天の川がくっきり見える場所があります。その天の川をはさんで織姫と彦星が輝いています。織姫はこと座のベガ・彦星はわし座のアルタイルです。やや織姫(ベガ)が明るい星です。春の夫婦星といわれているスピカとアルクツールスとは逆ですね。
 これらの星と、はくちょう座のデネブを結んだものが夏の大三角です。これは都会でもはっきりとわかるので、外に出て探してみてください。
 夏の三角の中には、こぎつね座とや座、わし座の脇にいるか座が見えます。いるか座は4等星前後の星で構成されていますが、天頂付近であることとこじんまりとまとまっていることから意外と見つけることができます。ぜひ一度探してみてください。

夏の大三角周辺の星座の探し方

 夏の大三角周辺の星座は、まず織姫であるベガ、牽牛のアルタイル、そしてはくちょう座のお尻の星であるデネブを見つけることが先決です。夏の大三角は、正三角ではなく、デネブを頂点とする二等辺三角形に近い形をしています。
 はくちょう座は、北十字とも呼ばれており、デネブからちょうど天の川に沿って南に十字の形で星の並びがみえると思います。
 わし座は、アルタイルの両脇に3等星と4等星が寄り添っており、それらから天の川に沿って南北に少々暗い星で翼を広げています。
 こと座は、ベガの斜め東側に平行四辺形の星の並びが見えると思います。
 こぎつね座、や座は天の川の中にある暗い星でできた星座です。や座ははくちょう座のくちばしの星アルビレオとアルタイルのほぼ中央あたりにある星座で、夜空の暗い場所では意外とわかりやすい。こぎつね座は、星座絵ではガチョウを銜えた絵で描かれているが、星座では3つの横一本で、なかなかこれとは確定しにくいかもしれません。
 いるか座は、春のからす座同様に4等星以下の目立たない星で出来ていますが、天の川のふちにあり意外とわかりやすい星座です。
 下の画像にマウスポインターをのせたら、各星座の星座線が現れると思います。

撮影情報:35㎜カメラによる撮影 撮影時期・撮影場所は不明

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