M106(NGC4258)

2023年1月
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M106(りょうけん座の銀河)
M106(りょうけん座の銀河)

 りょうけん座にある銀河です。実際はりょうけん座とおおぐま座の境界付近、おおぐま座の後ろ足の付け根付近の星(χ星)の近くにあります。
 M106はメシエカタログには記載されていませんでした。この天体は、助手のメシャンが1781年に発見されたものですが、メシエ自身もその存在を知っていたことが明らかだったため、1947年にM105とともにカタログに追加されたものです。このように後年、メシエカタログに追加された天体も少なくありません。
 写真ではアンドロメダ銀河(M31)と同じような雰囲気に見えますが、これは私たちの天の川銀河から見た際に、M31と同じような傾きで見えるためです。この銀河も中心が明るいため、双眼鏡でも中心核がぼんやりと見えます。10㎝以上の望遠鏡なら、空の状態が暗くてよければ、南北に延びる腕が見えるかもしれません。
 また、近年の観測でM106の中心には、太陽の約3600万倍もの質量をもつ巨大ブラックホールがは存在していると考えられています。

 春の銀河の中でも、比較的端正な形をしておる渦巻銀河ですが、南北に延びる2本の腕が印象的です。1981年と2014年に超新星が観測されています。超新星は非常にまれな現象ですが、同じ銀河に数十年という比較的短い期間で超新星が観測されるのも珍しいですね。

メシエ番号(NGC番号)M106(NGC4258)
属する星座りょうけん座
種別銀河(Sb)
赤経12h19.0m
赤緯+47°18′
光度(等級)8.6等級
視直径18′×8′
地球からの距離2100万光年
天体に関する諸元
  • その他のM106の写真

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