M9(NGC6333)

2023年1月
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今見ている光は、どのくらい前の光?

 M9までの距離は約25,800光年、つまり今見ているM9は正確には約25,800年前の姿です。日本では旧石器時代にあたります。この頃、およそ29000年前の姶良カルデラ形成から3000年後、鹿児島県の桜島が出現した頃と考えられています。

M9(NGC6333)
M9(NGC6333)
天体概要

 へびつかい座にある球状星団です。天の川の端部に位置しています。大きさは小さいですが、比較的明るい天体なので、小さい望遠鏡でも滲んだ恒星のように見えると思います。
 1764年にメシエにより発見、記録されています。当時の記録からは、星団ではなく、星のない星雲と記述されているようです。実直径は50光年ほどで、10個以上の変光星が見つかっている。

どんな感じで見えるの?

 へびつかい座の右足部分付近にあります。天の川の星が多いので、単独で見つけるのはちょっと難しいかもしれません。
 双眼鏡だと、周囲が滲んだ恒星のように見えます。視界にはたくさんの天の川の星々が見えるので、美しく見えるでしょう。
 8~10㎝の望遠鏡でも、星雲状に見えると思います。20㎝では見え方はそれほど変わりませんが、30㎝程度になると、星に分解され始めてくるかもしれません。

ふっくんの感想と一言

 メシエ天体の中では、球状星団は多い部類に入ります。もともとが彗星と間違えやすい天体をリストアップしようというのが目的だったので、滲んだ恒星のように見える球状星団は、間違えやすい天体だったのでしょう。

メシエ番号(NGC番号)M9(NGC6333)
属する星座へびつかい座
種別球状星団(Ⅷ)
赤経17h19.2m
赤緯-18°31′
光度(等級)7.3等級
視直径6′
地球からの距離25,800光年
天体に関する諸元
  • その他のM9の写真

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