M21(NGC6531)

2023年2月
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今見ている天体は、どのくらい前の光?

 M21までの距離は約4,250光年、つまり今見ているM21は正確には約4,250年前の姿です。日本では縄文時代中期ごろ。集落は巨大化し、いわゆる縄文土器もこの時代のものが芸術性が高いといわれています。ただ、気候は寒冷化の方向に向かっていったと考えられています。

M21(NGC6531)
M21(NGC6531)
天体概要

 いて座にある散開星団です。三裂星雲であるM20の北側にありますが、天の川銀河の中に埋もれており、それほど見ごたえはありません。星の数は、57個と言われています。
 1764年6月にメシエによって発見されたものです。
 明るい星は少ないですが、若く青い星がみられるので、500万年程度しか経っていない若い星団であると考えられています。 

どんな感じで見えるの?

 M21は近傍にM20やM8などの散光星雲があるので、わかりやすい位置ではありますが、とにかく星の多い天の川の中なので気を付けてみてみましょう。また、M8などのほうに目が奪われがちになりますが、そこは星団にも目を向けてほしいですね。7倍程度の双眼鏡では、M8を視野中央に捉えるとその北側に天の川の広がりの中、小さな星の星団が見えると思います。8~10㎝程度の望遠鏡では50倍程度までで見るのがおすすめです。20㎝程度以上でもあまり高倍率にしては、背後の天の川の星々とごっちゃになり、面白くありません。

ふっくんの感想と一言

 散開星団や天の川は、星の広がりを楽しむべき天体なので、大きな望遠鏡で見るというのはあまりお勧めしません。双眼鏡で見るのが美しく見えるでしょうね。

メシエ番号(NGC番号)M21(NGC6531)
属する星座いて座
種別散開星団(d)
赤経18h04.7m
赤緯-22°30′
光度(等級)6.5等級
視直径12′
地球からの距離4,250光年
天体に関する諸元
  • その他のM21の写真

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