今見ている天体は、どのくらい前の光?
M23までの距離は約2,150光年、つまり今見ているM23は正確には約2,150年前の姿です。日本では縄文後期~弥生時代でしょうか。農耕が本格的に始まった頃です。中国では、紀元前200年ごろの楚漢の戦いが終わって、漢が建国されていました。
![M23(NGC6494)](https://stardome-momo.com/wp-content/uploads/2023/01/M23.jpg)
天体概要
いて座にある散開星団です。いて座は天の川の中心方向にあり、双眼鏡を向けると様々な天体が見えます。そのうちM23は満月ほどの大きさを持つ散開星団で、330ほどの星で構成されています。実直径はおよそ20光年くらいと見積もられています。またM23の年齢は、約2億年~3億年と考えられています。
M23は、1764年6月にメシエにより観測、記録されています。
星自体は、近傍のM21より暗い星が多いです。ですが背後は天の川であり、微光星が多いので、素敵な眺めになるかと思います。
どんな感じで見えるの?
M23は満月程度の大きさがあるのですが、暗い星が多いのでちょっと見つめるのは難しいかも。
双眼鏡では、暗い星が多いことから、周りが滲んだ星雲のように見えると思います。ただ背後と周辺には微光星が多いため、素敵な眺めになるでしょう。8~10㎝程度の望遠鏡では40倍程度に抑えて見ることを勧めます。でないと、星団が視界からはみ出ちゃいますので。これは20㎝以上の望遠鏡でも同じです。やっぱり星団は、双眼鏡のものですね。
ふっくんの感想と一言
散開星団は、天の川に沿ってたくさんありますが、微光星が多いものから、明るい星で構成されるものまで様々です。いろいろ観察すると楽しいかもしれません。
メシエ番号(NGC番号) | M23(NGC6494) |
属する星座 | いて座 |
種別 | 散開星団(e) |
赤経 | 17h56.9m |
赤緯 | -19°01′ |
光度(等級) | 6.9等級 |
視直径 | 35′ |
地球からの距離 | 2,150光年 |
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