M23(NGC6494)

2023年2月
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今見ている天体は、どのくらい前の光?

 M23までの距離は約2,150光年、つまり今見ているM23は正確には約2,150年前の姿です。日本では縄文後期~弥生時代でしょうか。農耕が本格的に始まった頃です。中国では、紀元前200年ごろの楚漢の戦いが終わって、漢が建国されていました。

M23(NGC6494)
M23(NGC6494)
天体概要

 いて座にある散開星団です。いて座は天の川の中心方向にあり、双眼鏡を向けると様々な天体が見えます。そのうちM23は満月ほどの大きさを持つ散開星団で、330ほどの星で構成されています。実直径はおよそ20光年くらいと見積もられています。またM23の年齢は、約2億年~3億年と考えられています。
 M23は、1764年6月にメシエにより観測、記録されています。
 星自体は、近傍のM21より暗い星が多いです。ですが背後は天の川であり、微光星が多いので、素敵な眺めになるかと思います。

どんな感じで見えるの?

 M23は満月程度の大きさがあるのですが、暗い星が多いのでちょっと見つめるのは難しいかも。
双眼鏡では、暗い星が多いことから、周りが滲んだ星雲のように見えると思います。ただ背後と周辺には微光星が多いため、素敵な眺めになるでしょう。8~10㎝程度の望遠鏡では40倍程度に抑えて見ることを勧めます。でないと、星団が視界からはみ出ちゃいますので。これは20㎝以上の望遠鏡でも同じです。やっぱり星団は、双眼鏡のものですね。

ふっくんの感想と一言

 散開星団は、天の川に沿ってたくさんありますが、微光星が多いものから、明るい星で構成されるものまで様々です。いろいろ観察すると楽しいかもしれません。

メシエ番号(NGC番号)M23(NGC6494)
属する星座いて座
種別散開星団(e)
赤経17h56.9m
赤緯-19°01′
光度(等級)6.9等級
視直径35′
地球からの距離2,150光年
天体に関する諸元
  • その他のM23の写真

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