M26(NGC6694)

2023年2月
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今見ている天体は、どのくらい前の光?

 M26までの距離は約5,000光年、つまり今見ているM26は正確には約5,000年前の姿です。5,000年前と言えば縄文時代ですね。縄文時代は約13,000年前~3,000年前の間と言われています。その間、日本列島は暖かい時期と寒い時期が繰り返し訪れています。
 世界的には、シュメール文明、インダス文明が栄えたころです。エジプトのピラミッドもこの頃造られています。

M26(NGC6694)
M26(NGC6694)
天体概要

 天の川の中にあるたて座の散開星団です。たて座には、M11という大型で明るい散開星団があり、双眼鏡でのぞくと同じ視野にM26は入るくらいに見かけ上近接しています。
 M26は暗く目立たない星団ですが、実直径は約22光年ほどあり、80~90個の星で成り立っているといわれています。望遠鏡で見れば、いくつかの明るい星が見えます。また、星団の年齢はおよそ9,000万年と推定されています。
 1750年以前にルジャンテにより発見されたともいわれていますが、正確なところは不明です。メシエは1764年6月に観測を行っています。

どんな感じで見えるの?

 M26は見かけの等級が9等前後と暗いので、双眼鏡や望遠鏡のファインダーで見るのは難しいでしょう。8~10㎝程度の望遠鏡では数個の明るい星が見えるようになります。20㎝以上の望遠鏡だとその明るい星に加えて、いくつかの微光星が見えるかと思いますが、あまり面白くはなさそうです。

ふっくんの感想と一言
ふっくん
ふっくん

M26は非常に暗く目立たない星団です。天の川の中に埋もれちゃうような星団ですが、写真に撮るとそれなりの姿は見せてくれます。暗いのは、私たちから遠いからで、近かったとしてらもっと違った姿を見せてくれるかもしれません。

メシエ番号(NGC番号)M26(NGC6694)
属する星座たて座
種別散開星団(f)
赤経18h45.2m
赤緯-09°24′
光度(等級)9.3等級
視直径9′
地球からの距離5,000光年
天体に関する諸元
  • その他のM26の写真

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