今見ている天体は、どのくらい前の光?
M26までの距離は約5,000光年、つまり今見ているM26は正確には約5,000年前の姿です。5,000年前と言えば縄文時代ですね。縄文時代は約13,000年前~3,000年前の間と言われています。その間、日本列島は暖かい時期と寒い時期が繰り返し訪れています。
世界的には、シュメール文明、インダス文明が栄えたころです。エジプトのピラミッドもこの頃造られています。
![M26(NGC6694)](https://stardome-momo.com/wp-content/uploads/2023/01/M26.jpg)
天体概要
天の川の中にあるたて座の散開星団です。たて座には、M11という大型で明るい散開星団があり、双眼鏡でのぞくと同じ視野にM26は入るくらいに見かけ上近接しています。
M26は暗く目立たない星団ですが、実直径は約22光年ほどあり、80~90個の星で成り立っているといわれています。望遠鏡で見れば、いくつかの明るい星が見えます。また、星団の年齢はおよそ9,000万年と推定されています。
1750年以前にルジャンテにより発見されたともいわれていますが、正確なところは不明です。メシエは1764年6月に観測を行っています。
どんな感じで見えるの?
M26は見かけの等級が9等前後と暗いので、双眼鏡や望遠鏡のファインダーで見るのは難しいでしょう。8~10㎝程度の望遠鏡では数個の明るい星が見えるようになります。20㎝以上の望遠鏡だとその明るい星に加えて、いくつかの微光星が見えるかと思いますが、あまり面白くはなさそうです。
ふっくんの感想と一言
![ふっくん](https://stardome-momo.com/wp-content/uploads/2022/02/939f75f5f657587fcb3a681150fd5537-150x150.jpg)
ふっくん
M26は非常に暗く目立たない星団です。天の川の中に埋もれちゃうような星団ですが、写真に撮るとそれなりの姿は見せてくれます。暗いのは、私たちから遠いからで、近かったとしてらもっと違った姿を見せてくれるかもしれません。
メシエ番号(NGC番号) | M26(NGC6694) |
属する星座 | たて座 |
種別 | 散開星団(f) |
赤経 | 18h45.2m |
赤緯 | -09°24′ |
光度(等級) | 9.3等級 |
視直径 | 9′ |
地球からの距離 | 5,000光年 |
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