M37(NGC2099)

2023年3月
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今見ている天体は、どのくらい前の光?

 M37までの距離は約4,400光年、つまり今見ているM37は正確には約4,400年前の姿です。日本は縄文時代です。世界的に見ると古代の4大文明が発祥あるいは発生しようとしている時期ですね。

M37(NGC2099)
M37(NGC2099)
天体概要

 ぎょしゃ座にある3つの散開星団の中では最も星の数が多く、12.5等級以上の星が約150個、総計500以上の星があると言われています。星の中には12個ほどの赤色巨星が含まれており、星団の年齢は推定で約3億歳と言われています。
 星団の距離は、観測によって3,600~4,700光年と差があります。見かけの視直径は約24’なので、実直径は約20~25光年となります。
 M37は1654年よりも前に発見されたと言われていますが、これは1984年まで知られることはありませんでした。メシエは1764年9月に単独で発見、観測を行っています。

どんな感じで見えるの?

 おうし座β星とぎょしゃ座θ星を結ぶ線上に直行する形で北側にM36、M38、南側にM37が並んでいます。望遠鏡のファインダー等では、靄のように見えるかと思います。
 双眼鏡では、星雲状のように星が群がっている様子がわかります。背後には冬の天の川の微光星が輝いているので、非常に美しい長めになります。
 8~10㎝程度の望遠鏡で星に分解されるかと思います。13等級以上の星が200個近くあり、星の明るさもほぼ均一なので、均衡がとれたように見えると思います。20㎝程度以上では、星団の星がきれいに分解されます。星の色や輝きの違いを楽しんでください。

ふっくんの感想と一言
ふっくん
ふっくん

星の数が非常に多いので、見ごたえはありますが、望遠鏡や双眼鏡の口径が小さいと星の群れがよくわからないこともあります。でも、散開星団の中では理想的な形と明るさがありますので、ぜひ見てみてくださいね。

メシエ番号(NGC番号)M37(NGC2099)
属する星座ぎょしゃ座
種別散開星団(f)
赤経05h52.4m
赤緯+32°33′
光度(等級)6.2等級
視直径24′
地球からの距離4,400光年
天体に関する諸元
  • その他のM37の写真

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